香港からこんにちは
香港のような、アジアだけどアジアでない、アジアでないけどアジア、、、な街に暮らしていますと、まぁ日常的にいろいろ発見があるわけなのです。
例えばこれ、
わぉ! 『HARVARD』なんて、まぁ大変教育熱心な香港らしいネーミングだこと。 絶対に名前負けしない自信と実績を誇る、HARVARD大学合格率100%の家庭教師派遣サービスなのねぇ、きっと、、、と思ってよく見たら、、、
増髪植毛サロンだった
増髪植毛とHARVARDを真面目に結び付けるこのセンス。 結構香港スタイル
さてさて、日本の食材といえば、香港では高級品。 生鮮食品、特に果物は贅沢品で、近隣アジア諸国からの輸入果物と比べても、高級ブランド品のように、パッケージからして豪華 お値段数倍増しで売られています。
苺の『あまおう』をショッピングカートの一番上に見えるように起き、さっさと会計すればいいのに無意味にスーパーの中を歩き回り、「見て見て、あまおう買っちゃうオレ」モードに入ってるお兄ちゃん。。。
丹精込めて丁寧に作られた日本食材の質の良さを前に、香港男子も ”違いの分かる男“ になるのです。 フッフッフッ
と思ってよく見たら、、、
『おまうあ』
お兄ちゃん、それ、違うから、、、と、心の中で教えてあげつつ、カートを押しながら何も言わずにすれ違う、冷酷な私
中身はさておき、パッケージに日本語がそれらしく書いてあれば高く売れると、日本や日本食への憧れが強い香港人の足元を思いっきり見る、ぼったくり業者。 香港あるある香港スタイル
スーパーマーケットに行くたび、ある場所の圧巻の眺めに、いつもそこに立ち尽くしてしまう、私の中の「勝手に香港絶景100選」上位入り確定しているのが、、、
毎日空輸、きれいに並べられた活きのいいお刺身コーナーでも、霜降り高級和牛コーナーでも、「白い恋人」だって置いてある日本のお菓子コーナー、でもなく、、、
ここ
トイレットペーパーコーナー🧻
身長を超える高さまで整然と積み上げられた、トイレットペーパーの、文字通り、山。
置いてあるこの量の多さは理解できます。 必ず売れるものだから。 だってみんな使うものだしね
問題は、その種類。
お財布に優しい格安トイレットペーパーから、お財布には優しくないがきっとお尻には優しい超高級トイレットペーパーまで、ゆうに数十種類。
そもそも、トイレットペーパーにそんなにチョイスがあって嬉しいもの?!という素朴な疑問が、当然起こるわけですが、きっと隠された香港人のルーツがそこに、そう、トイレットペーパーにあるのかもしれないと思うと、毎度そこに立ち尽くして感慨にふけってしまう、スーパーでのひと時なのです。
どう見ても、パッケージが違うだけで中身は同じにしか私には見えない、香港トイレットペーパーの違いを解明すべく、1パック12ロールも入ったトイレットペーパーをせっせと手当たり次第使い比べてみるも、やっぱりよく分からんのですわ。
諦めてなるものか、ここまで値段が違うということは、やはり何かが違うに違いないわけで、その違いが分かってこそ違いの分かる大人。。。 混乱してきたではないか
トイレットペーパーにも 、”違いの分かる男“ が求められるのかもしれません。 男はつらいよ香港スタイル
ストレスフルな競争社会、香港。 時は金なり、これ常識。 1秒を制する者は1億ドルを制す、かのように、喋る のも食べるのも歩くのも、急ぎます、いそぎます、とにかくイソギマス
信号待ちだって、同じ。 ルールは一応守りますが、どんないかなる時も、、、という信念を持たないのが信念であり、せっかち、かつ要領のいい香港人、というジョークが、これ
日本人、おりこうさんです。 誰も見ていなくても信号はきちんと守ります。
中国人、さすがです。 誰が見ていようがいまいが信号は無視します。 って褒めてる場合じゃありませんが。
そこへくると香港人、解釈の要領良すぎます
黄色は、もし止まれなかったら周りをよく見て注意しながら進みましょう、、、ではなく、止まれても止まるな、とにかく急げ!であり、また、赤信号は、ポリスが見てないか 、見てなければ無視してオッケー
いやいや、臨機応変力と呼んでくれ、という声が聞こえてきそうですが、まぁ、じゃあそういうことにしておきましょう。 これぞ上級香港スタイル
毎日が突っ込みどころ満載。
この適当さが香港であり、世渡り上手な香港人との付き合いであり、根本的な彼らのこのマインドが、ビジネスのセンスに長けた香港という唯一無二の街を作っているのは、ほぼ間違いなさそうです
JUN