香港からこんにちは
今年もまた、この季節になりました
『春節』
今年の春節、旧正月の元旦は、2月5日です。
香港では5日〜7日の3日間、中国本土では4日〜10日の1週間が、春節の祝祭日 (公休日) になります。 中国と香港では、同じお祝いでも、祝祭日扱いの日数が微妙に違うのですね。
香港では、イースター (キリストの復活祭) やクリスマス (キリストの生誕祭) も、バッチリ祝祭日になりますが、中国ではもちろん違います。
香港のいいところは、欧米と中国の祝祭日が両方採用されてるとこ、と冗談半分、でも本当に嬉しそうに言う、香港人の友人
これも、英国による植民地統治を経て中国に返還され、現在、香港が『一国二制度』都市であることの恩恵なのでしょう。
4月の清明節、6月の端午節、9月の中秋節、10月の国慶節などは、香港も中国も同時期にお祝いをしますが、公休扱いとなる日数には、少々違いがあります。
中国本土の祝祭日の多くが、数日〜1週間を超える大型連休となることが多いのに比べ、香港ではせいぜいが1〜2日のお休みのみ。
働き者なんだか、単に、立ち止まってられないせっかちな性分なんだかは不明ですが、いずれにせよ、お休みの日数はかわいいもんです
ついでに可愛かった、香港で大人気ケーキショップ「Ms B’s CAKERY」の春節デコレーション。
今年の干支のイノシシ、、じゃなくて、ブタちゃん🐷に混じって、なぜかアヒルとフクロウが結構な存在感。 それもまたよし
一年で最も香港の街が華やかに彩られ、香港の人達にとって大きなお祝い事なのが『春節』。
新たな新年のスタートを迎えるために、年の瀬には大掃除をして家の中をピッカピカにし、新しいものや、縁起のいいもの、色鮮やかな花などを飾ります。
そして、新年には縁起のいい言葉を皆で言い合って、家族、親戚、友人と賑やかに一年のスタートを過ごす、それが 香港の春節スタイルです
春節は、旧暦で元旦の3日前から始まります。
年廿八 (ニン ヤァー バァ) : 今年は2月2日。 大掃除の日。 掃除なくして強運は訪れませぬ 世界共通ですね!
年三十 (ニン サム サップ) : 大晦日。今年は 2月4日。 この日の夜は、家族と一緒に魚料理と甘いスープに白玉団子を入れた「湯丸」が定番なのだそう。
初一 (チョー ヤイッ) : 旧暦の元旦。 今年は2月5日。 新年を迎え、親戚や親しい友人などの挨拶回りをする日。 食事を一緒にしながら、麻雀をして過ごすのも香港の伝統。香港の娯楽、映画館で映画を楽しむ人も多いそうです。
初二 (チョイ イー) : 今年は2月6日。 香港のラッキースポット,沙田 (シャー ティン) のお寺「車公廟」(チェー ゴンミュウ) で、飾り車を買って幸運を呼び込むと良い日、だそう。
初三 (チョイ サム) : 今年は2月7日。 この日は「赤口」(チェッ ハウ) と呼ばれ、実は喧嘩をしやすい日なのだとか
お正月も3日目となり、親戚一族、友人知人が入れ替わり立ち代わり訪れれば、まぁタフな香港人と言えども疲れも溜まる頃
よって、この日はお寺の参拝は控えた方が良いとされ、その代わり、大埔 (タイポー) にある「林村許願樹」(願が叶う木) にお願い事をしに行く人もいるのだそう。
初七 (チョーツァッ) : 今年は2月11日。この日は、人類の (?) の誕生日、と香港では (たぶん香港だけ。。) 言われている日。 香港では、旧正月元旦に鶏、2日目に犬、そして7日目に人が作られたという伝説 (?) があるそうで (ますます怪しい。。)、この日は「人日」と言われています。 みんなの誕生日、ってことですね!
元宵 (ユン シュウ) : 今年は2月19日に当たる「元宵節」。 この日は、春節の締め。 と同時に、中国のバレンタインデーでもあるんです。 ロマンチックな香港の夜景をバックに、ランタンを見ながら宵を過ごすカップルで賑わうそう
お正月といっても、ところ変われば。 また日本とは違った楽しみがあるのが、香港の旧正月、春節。
ライオンダンスの大胆で軽快な音とリズムと色彩で、幸運に感謝し更なる運を呼び込み、ワイワイ賑やかに過ごす彼らの生命力と胃袋のパワーに圧倒されながらも、彼らといると今年はもっといいことがありそうな、いい流れを作っていけそうな気になる、そんな素敵な香港の旧正月
Happy Lunar New Year
JUN