香港からこんにちは
突然ですが、ここでクイズです。 (世界不思議発見)
ジャン
これは一体何でしょう?
「へ? 新種のサボテンか何かで?」(アリゾナへようこそ🌵☀️)
「恐竜!」(まだいたっけ? ジュラシックパークへようこそ。 ガオ💥🦖)
「これはあれだ。 中国に伝わる最強ツボ押しマッサージボール」(痛すぎるわっ⚡️⚡️)
はいどれも違います
「はっはっはっ あれよアレ、きっと例のあれ」
ヒトシ君人形を自信満々で置く野々村くんのように、でもなぜか咄嗟に鼻をつまんだ貴方っ。
おそらく正解〜🎉🎉
ではちょっと引いて見てみます
全身から漂うこの、ワタクシつい先ほどまで木におりましたけど?感といい、こんなのがタワワに実る木の下で立ち話は絶対NG感といい、 スパイキーな突起が訴えかけてくる、猿にもカラスにも人間にもそうやすやすと食べられてたまるか感といい。。。
そう、これはサボテンでも恐竜でもマッサージボールでもなく、もしや、食べ物ではなかろうか
それではもっと引いてみます
相変わらず痛そうです。。。
正解は、、、これ実は、果物
「フルーツの王様」と名高い、東南アジア生まのドリアン (榴蓮/ラウリン) です。
日本ではあまり馴染みのないこのドリアン。 原産地はマレー半島と言われていますが、香港、シンガポール、タイ、ベトナム、フィリピンなど東南アジアの各地で食され、ピークシーズン4月中旬〜8月にかけて、地元のスーパーマーケットやフルーツ屋さんに大量に並ぶ、香港ではファンの多いお馴染みの果物。
大きさは西瓜サイズかそれ以上で、一個1〜5kgほど。 甘味が強く栄養豊富。 ビタミン、ミネラル、鉄が豊富に含まれおり、中でもビタミンB1はフルーツの中でもトップクラス。 疲労回復、貧血予防など、滋養強壮にも効くと言われる黄金フルーツなのです
「ほぉほぉ、要するにフルーツ版ユンケルやね」とは、すんなりあっさり終わらないのが香港スタイル、というかドリアンスタイル。
実はユンケル皇帝液以上のドリアン。 隠そうとしても隠しきれない事実が、、、それは、
くっさ。。。
そう、匂い、、、いや、臭い。 というより、ニオイ
それも、ほのかに漂う〜なんて可愛いものではなく、独特かつ強烈
家の中にドリアンがあるとすぐに分かりますし、ドリアンを食べた人が部屋に入ってくると、それもすぐに分かります。
飛行機内への持ち込み禁止、ホテルへの持ち込み禁止、さらにシンガポールでは公共の交通機関への持ち込み禁止や、屋外でドリアンを食べちゃダメのドリアン禁止区域もあるくらい強烈なニオイなのです
よって香港のスーパーでも、一度割ったドリアンは、きっちりみっちり何十にもラップをかけてグルグル巻きにされて、ニオイ漏れを最小限に抑えています。 てかこれ、実が見えません
こんな踏んだり蹴ったり、ニオイゆえに目の敵にされてしまってるようなドリアンですが、じゃあいったいどの様な臭い、いやニオイなのかと申しますと、、、 (お食事中の方は、ここから先はまたあとでね)
玉ねぎの腐ったような臭い、ガス漏れの臭い、生ゴミにチーズを添えた臭い、あらゆるフルーツを一緒くたに発酵させた臭い、などなど。
中には、1週間履き続けたオレの靴下の臭い、などと言う人も
程度の差こそはあれど、ドリアンのニオイ評価は概して散々。。。
ということが多いのですが、それとは真逆、これぞ極上の芳香、世界で一番好きな香り (ニオイとは言わせない)、アーモンドとレッドベリーズの味わい深い成熟のアロマ、、、などなど、ニオイの絶賛最高級評価も確実に存在するドリアン。
Love or Hate。 好き嫌いが真っ二つに分かれるフルーツのユンケル、、、じゃなくてフルーツの王様、ドリアン
それでは肝心のお味は?
ドリアンのトゲトゲした硬い外皮を割ると、白い内皮の中にきれいなクリーム色の実が顔を出します。
ドリアンの実は、甘くてクリーミー。 あの爆弾のような強烈なニオイとは裏腹に、じつはとても美味しい!、、、のだそうです。 (ドリアンは、3回食べるとファンになると言われていますが、私は3回食べてもまだその境地に達していません)
一つだけ注意点が。
ドリアンは栄養価がとても高く、しかも胃の中で発酵する性質を持っているそうです。 食べ過ぎると、熱が身体にこもってしまうとも言われており、それゆえか発酵ガス説ゆえか、とにかく、ドリアンとアルコールは一緒にとってはいけないよ、と昔から言われています。
ドリアンラバー達はその溢れんばかりのドリアン愛から、私達の健康まで留意してくれるのでした。 ありがたや
でもね、やっぱりくっさいのだよ。 ドリアン
JUN