香港からこんにちは
『スエズ運河より東で最高のホテルを』
構想当初に掲げられたオーナー一族の理念通り、オープン以来、世界のラグジュアリーホテル最高峰であり続ける、ザ・ペニンシュラ香港。
東西文化が出会い、伝統とモダンが融合するこの街で、アジア近代史とも運命的な関わりを持つ ザ・ペニンシュラ香港は、今年の12月でオープン90周年を迎えます
今や巨大な国際都市へと変貌した香港では、静かで人の少ない空間というのは、実は最高に贅沢なもの。
ザ・ペニンシュラ香港の中にあるショッピングアーケード『The Peninsula Arcade』(ザ・ペニンシュラ・アーケード) は、そんな贅沢なひと時を過ごせる、香港のオアシスなのです
ホテルのある尖沙咀 (Tsim Sha Tsui) は、九龍サイドで最も賑わいを見せる商業地域。
多様な人種の人々が行き交い、競うように看板や竹の足場が道路にせり出し、隙間なく商店が軒を連ねる。 そんな、混沌としたエネルギッシュな雰囲気です。
また、ブランドショップが多数入る巨大ショッピングモールや、ブティックが入場制限をするほど旅行客で混み合う高級ブランド路面店も集まる、一大ショッピングエリア
そんな賑やかな場所にありながら、外とはまるで別世界、ゆったりとお買い物を楽しめる空間が、ザ・ペニンシュラ・アーケードなのです。
緩やかな時間の流れる豊かな空間は、いいものを知り尽くしたジェットセッター達が、長くご贔屓にするのも頷けます
アーケードは、本館地下〜1階〜メゾネットフロアまで、全3フロア。
ブティックは、コの字型のホテル建物の形に沿って配置され、とてもシンプル。 分かりやすく見やすく、歩きやすい構造になっています。
ちなみに、フロアプランの簡潔さは、訪れる人が居心地よく過ごせるかどうかの実は大きなポイント
香港には、上手に的を得た空間デザインの建物が多く、この街の繁栄と彼らの非凡なビジネスセンスは、こんな視点がベースにあるのかもしれないなぁと思ったりもします
それでは、フロアごとに少しご紹介致しましょう
まずは、地下フロア。
メンズ、レディース、スポーツウェアなどの、比較的カジュアルウェアの店舗が揃いますが、中でもお勧めは『The Peninsula Boutique』(ザ・ペニンシュラ・ブティック)。
チョコレートは、個人的にはここのものが世界一のペニンシュラ・チョコレートや、紅茶、ジャム、ビスケット、ケーキ、ロゴ入りカップやペニンシュラ・ベアなど、ここでしか購入できない商品が多数揃っています。
また、店頭に並ぶとあっという間に売り切れてしまうペニンシュラ特製マンゴープリンは、とびきりの美味しさ! 購入してお部屋でいただくゲストも多いのだとか
フロントロビーのある、グランドフロア (1階)。
ペニンシュラ建物外側のショーウィンドウに並ぶ高級ブランドからも分かるように、Chanel、Goyard、Louis Vuitton、Ralph Lauren といったファッションブティックが揃います。
そして、Bvlgari、Cartier、Chanel、Harry Winston、Piaget、Van Cleef & Arpels などの高級宝飾や時計のブティックなど世界の高級ブランドショップが、このフロアにズラリと並んでいます。
ショウケースを見て歩くだけでもうっとりの宝飾品の数々は、定番デザインから最新コレクションまで、いち早く見ることができるんですよ
又、ロビーの中心部には、季節に沿ったオブジェや現代アートが飾られ、クラシカルな内装とのハーモニーが斬新でお洒落でユーモラス
チキン
そして、メゾネットフロア。
メインエントランスからまっすぐに伸びた先にある絨毯敷きの階段が、アーケードのメゾネットフロアへと導きます。
そして、階段を上がったところで目にするのが、GRAFF (グラフ)。
The King of Diamond (ザ・キング・オブ・ダイアモンド) と謳われる、グラフの創業者であり現会長 Laurence Graff (ローレンス・グラフ) 氏が一代で築いた、ロンドンに本店を構える宝石商です。
グラフのダイアモンドは、世界最高峰。
ブルネイや世界中の王族を顧客に持つグラフのジュエリーは、女性を美しく飾る装飾品以上に、大きさもグレードも投資対象クラスの圧倒的な傑作品です
また、シャネルの上顧客プライベートアポイントメントで使用される『Chanel Salon Privé』(シャネル サロン プリヴェ) もメゾネットフロアに入っています。
イギリスの伝統を受け継いだテイラーメイドの紳士服 Ascot Chang (アスコット・チャン) や、翡翠や瑪瑙を使った自分だけの印鑑が作れる Tang (タン) など、香港ならではの逸品にも出会えます。
過去から現代、そして未来へ。 時空を旅するような成熟のひと時、夢と感性の空間、ザ・ペニンシュラ・アーケード。
ザ・ペニンシュラ香港には、永遠に色褪せることのない普遍的エレガンスに溢れた『奇跡』があるような気がします
JUN