香港の人達が大好きなこと。 それはまぎれもなく、外食=美味しいものを食べること、です
食は、彼らの人生のプライオリティ (優先事項)。
普段はせっかちな香港人が美味しいものを食べるためなら、時に待つことも厭いません。
1日24時間を最大限に使うエネルギッシュな香港人。 夜更かしは平気のへっちゃらお手のものですが、彼ら、朝も実に早いんです
そんなバイタリティあふれる香港人に、昔も今も変わらず愛されているのが、茶餐廳 (チャーツァンテン)。
香港ではどこのエリアにも必ずある、香港スタイルの喫茶風レストランのことです。
中華レストランや飲茶レストランとはまた違った、香港の空気全てが詰まっているような、香港人にとって胃袋の故郷のようなところです
世界中に散らばる華僑が、ふるさと香港の何が恋しいかと聞かれた時、よく筆頭に上がるのが茶餐廳。 それくらい味も雰囲気もサービスも、正真正銘の香港人が愛する、ザッツ香港 🇭🇰
早朝から深夜まで開店しているので、朝食夜食はもちろん軽食などのお茶もできます。 メニューは中華から香港風洋食など多彩で、メインがひと皿HK$40〜50 (¥630くらい) とお値段もリーズナブル
たとえば。。。
セロリと鶏肉のオイスター風味とろみソース炒めがご飯に乗った 西芹鷄肉飯 (サイカンガイヨッファン) と、優しい甘みとコクがくせになる、香港式アイスミルクティ 凍奶茶 (ドンライチャ)。
ふわふわ〜の薄揚げ豆腐と中華野菜、菜心 (チョイサム) のコンビネーションがヘルシーな 紅燒豆腐飯 (ホンシウダイフファン)。
茶餐廳といえば人気不動の定番メニュー、香港式フレンチトースト西多士 (サイドウシ)。 こんな軽食もアレンジ上手な香港人の手にかかると、本当に美味しくなります
ピーナツバターをパンの間に挟んで軽く揚げてあるのが香港スタイル。 お値段もHK$20〜25 (¥300くらい) で、ちょっと休憩という時にもオススメの絶品フレンチトーストです。
そして香港といえば、お粥。 日本のお粥はあっさりですが、香港粥は具だくさんで、トッピングが豊富 ダシのたっぷり入ったスープと一緒に煮込むので、旨みのある深い味が楽しめます。 惚れ込むこと請け合いです
あまりかき混ぜずにレンゲでそっとすくいながら、フウフウしながら食べるのが香港スタイル。
どのお店で食べても外れがないのが、アヒルの卵を熟成させたピータンと薄切り豚肉の 皮蛋瘦肉粥 (ペイダンサウヨッジョ)。 お値段はHK$30 (¥430くらい) 前後で、身体も温まりお腹いっぱい大満足。 口福な香港朝食の定番です
大げさなサービスはないけれど、最高に美味しいごはん。それが香港スタイルのおもてなしです。
香港を訪れたらぜひ一度はオススメ、ちょっぴりレトロで美味な茶餐廳。 香港というダイナミックな街を支える名脇役です
JUN