♪お~お~きなのっぽのふるどけい♪おじい~さんの~とけい~~~♪
子供たちも知ってるこの歌、ごぞんじですよね。
何年か前の紅白歌合戦で平井堅さんが歌っておられましたが、エルサイトウにも、そんな古時計があります。
掛け時計ですので、のっぽではありませんが、ちゃんとした(?)古時計です。
チ・ク・タ・ク・チ・ク・タ・ク・と時を刻んで、今でも現役で働いてくれています。
穏やかな中に何とも言えない風格があるとお思いになりませんか?
文字盤には MADE BY SEIKOSHA, TOKYO, JAPAN と書かれています。SEIKOSHA とは、あのセイコーの製造部門のことです。
製作年代は定かではありませんが、おそらく昭和のはじめ頃(1930年代)ではないかと思われます。今から80年ほど昔になりますね。
丸い木枠の風合いや文字盤のセピア色は、長い長い時を超えてきたことを物語っています。
エルサイトウの初代と二代目は、優秀な時計職人でしたから、これはエルサイトウにとっては、まさに「おじいさんの時計」なのです。
現代ではクオーツが主流ですが、このクロックはもちろん手巻きです。
現社長(三代目)が、週に1~2回ゼンマイを巻いておりますが、そのねじを巻く音ものどかそのものです。昭和の音が聞こえてきますよ。
一日に決まって1分ほど進んだり遅れたりするのも、その時代のものならではのご愛嬌。
掛けている部屋の気温が低いと進み、高いと遅れるのです。
振り子の金属が気温によって縮んだり延びたりするせいなのだそうで、縮むと進み、延びると遅れるのです。ですから、気温がちょうどよい時は、ほぼ正確に時を刻んでいます。
なんだかおっとりしていて、いいですね。
時を知らせる鐘の音は、いぶし銀の響きと表現したいような優しい音色が聞こえてきます。
この掛け時計がどんな時を刻んできたのか・・・そう想像するだけで心が和みます。
え? その時計はエルサイトウのどこにあるのですって?
はい、ご覧になりたい方はどうぞおっしゃってください。喜んでご案内させていただきます。