10月生まれの方の誕生石はオパールです。
名前の由来は「宝の石」を意味するサンスクリット語から来ています。
石言葉は「希望」「忍耐」「歓喜」
オパールの魅力は、見る角度によって次々と美しい表情が現れることです。さまざまな色を閉じ込めたかのような虹色の輝きが、独特の美しい光のゆらめきとなって「プレー・オブ・カラー(遊色効果)」を生みます。
オパールの美しい色合いを、古代ローマの博物学者プリニウスは「ルビーとエメラルドとアメジストの色が驚くべき鮮やかさで混ざり合っている」と表現しました。
日本では明治時代に、おしゃれな鹿鳴館の貴婦人たちをいち早く虜にし、以来、日本の女性のオパール好きは続いているようです。
オパールには次のような種類があります。
☆ ホワイト・オパール・・・地色が白、乳白色。日本でお馴染みのタイプです。
☆ ブラック・オパール・・・地色がグレー、黒色。オーストラリアで19世紀後半に発見されました。
☆ ファイアー・オパール・・・赤、黄、オレンジ色。メキシコオパールとも呼ばれます。
☆ ウォーター・オパール・・・地色が青系統のメキシコオパール。
☆ ボルダー・オパール・・・鉄鉱石の母岩の中に帯状に付着していますが、オパール部分が薄いため母岩と一緒にカットします。
☆ コモン・オパール・・・遊色効果が無い不透明なものです。ピンク、グリーン、ブルー。
オパールの「遊色効果」とは?
1960年になって、オパールが実は小さな球状の粒子(珪酸)の集合体であり、遊色を示すのは、粒の揃った球状粒子が規則正しく並んで詰まっているからだということが判明しました。光が当たると、粒子のサイズが小さい場合は紫、中間が緑、大きな場合は赤というように、虹色の遊色として現れるのです。
独特の「遊色効果」で変化に富んだ色調を見せてくれるオパールは、見つめているだけで夢の世界に誘われるような気がします。