地球から生まれた奇跡とも言える美しい石、ルビーのお話です。
ルビーの石言葉は「情熱」「愛」「威厳」。持つ人に自信を与え、夢や希望を叶えてくれると言われています。
ルビーの赤い色を見るだけで、何やら心のときめきを感じますし、身に着けると明るい気分になり、不思議にパワーが湧いてくるような気がします。
それは多分、ルビーの赤い色のせいでしょう。では、ルビーはなぜ赤いのでしょうか? その秘密をちょっと探ってみました。
ルビーは実はサファイアの一種なのです。サファイアと言いますと、ブルーを連想される方が多いと思いますが、サファイアには無色のものから、青、赤、橙、緑、藍、紫など、ほとんど全ての色があります。そして、その中の赤色のものだけがルビーと呼ばれるのです。ですから、ルビーは「赤色サファイア」と言ってもよいのです。でも薄い赤だと、ピンク・サファイアと呼ばれてしまいます。
サファイア類はコランダムと言われる鉱物なのですが、そこに偶然、不純物としてクロムが1%ほど混入すると赤いルビーが誕生するのです。1%よりも多くても少なくても、美しい赤にはなりません。しかも鉱物学的には、このコランダムにクロムが混じることは、ほとんどあり得ないことなのだそうです。ですから、ルビーは、その存在自体が本当に奇跡的な宝石と言ってよいと思います。
もしもルビーをお持ちでしたら、あらためてご覧になってください。その赤い色はあり得ないほどの偶然から生まれること、そしてそのルビーは、世界に一つの奇跡的な存在であることも実感していただけることでしょう。
時には宝石箱から出してご自分のルビーを楽しんでくださいね。(*^_^*)