香港からこんにちは
スコールの合間にはこんな高い青空が見られる香港。 街にも表情というものがありますね。
たとえば、少しずつ色味が異なる同系色を丁寧に重ねていき、奥行きのあるワントーンを作り出すのがイギリスや北ヨーロッパの街並みや街に合うお洒落だとしたら。。。
異色、異素材、反対色を狭い範囲に集めることで、メリハリと立体感が表れすっきりとした華があるのが香港の街並みであり、この街に似合うお洒落。
クラッシックでもモードでもスポーティーでも、ヨーロッパが得意とするのが、ニュアンスとマットなお洒落。 そこへいくと香港は、スパイスとコントラストと艶のお洒落、なのではないでしょうか。
ところで、よく言われる、香港の女性は強いですよね〜という、賞賛とも、場合によってはその逆とも取れる、でも100パー紛れもない事実のこのウワサ。
もっとも、男性がこれを言う場合と女性が言う場合では、それぞれ「強い」の意味合いが若干違ってたりもするのですが、まぁそれを話し始めると、「男性は火星から、女性は金星からやって来た」生物学的なそもそも論からスタートするはめになり、面倒なことこの上ないので、ここではバッサリ割愛 私のお得意「それはさておき論」で進めます。
一般に、強い、自信家などの誉れ高き香港女性ですが、早い話、それは事実か否か?という話になった時、、、
はい、事実と思いますわ。 私の目から見ても
骨格が大きい西洋人女性がお得意とする権利や主張の押しの強さは、一見彼女達を屈強に見せますが、香港の女性を前にすると、なんのなんの意外と繊細だったんだと霞んで見えるくらい、タフで自信家で美しい私の周りの香港の女性友人達。 恐るべし、愛すべき存在です。
香港の友人達の行動力は側から見ていても頼もしく清々しく、圧倒的にメンタルが大人。 でもその行動力が、自信だけによるものではない、ということも長い付き合いの中で次第に見えてくるのです。
彼女達とて生身の人間。 誰もがオギャーと生まれた赤ん坊からスタートして、最初から自信のある人なんているはずもなく。。。
メンタルが大人の彼女達の行動のベースにあるのは、自信ではなくて、好奇心。
そう、好奇心があるからやってみる。 それが経験になる。 そしてそれが自信となり、次の行動がまた好奇心を生み出す。。。
簡単そうに見えて、人間どこかで未知のものを前にするとつい、余計な不安を頭で想像しては躊躇してしまうもの。
でもそのラインをスパッと切り、頭や知識では選ばない、基準は自分の直感。 そう、自分が好きかどうか。
そうやって軽やかな足取りで前へ次へと進む香港の女性達は、やっぱりタフでスピーディーで自信家で、そして内面から美しいのです。
今まで手に取ったことのなかった翠色の宝石を、初夏のお洒落に一つ取り入れてみる。
鮮やかな緑色のサテンのシャツで、気が向いたら夏のポジティブな陽気を演出してみる。
ピシッと糊の効いた白いシャツにタッセルネックレスを合わせて、コンサバティブにドラマチックに遊んでみる。
2019年も後半に入り、そんな香港スタイル、翠色のスパイスとコントラストと艶をさっとお洒落に取り入れてみるのも、案外素敵かもしれないですね。
JUN