5月生まれの方の誕生石はエメラルドですが、東洋では翡翠も5月の誕生石として、たいへん愛されています。
半透明で緑のジェイドをインペリアル・ジェイドといい、日本では翡翠と呼ばれています。
翡翠は、青緑の羽を持つ鳥、翡翠(かわせみ)からついたもので、中国では翡翠を「玉(ぎょく)」と尊び、神や皇帝、時の権力者の象徴とされてきました。身に着けると神秘的な力が宿るとして、現在でも多くの中国人が大切にしています。
翡翠の硬度は6.5~7ですが、靱性はダイヤモンドを凌ぎ、耐久性の高い宝石です。
最も評価が高いのは、半透明で艶があり、鮮やかな緑色をした、琅玕(ろうかん)と呼ばれる翡翠です。明るい藤色の「ラベンダー・ジェイド」も人気があります。
石言葉は「福徳」「福財」「幸運」
中国の「明けまして、おめでとうございます」という意味の新年の挨拶に「恭喜発財」という言葉がありますが、「福財」は、縁起のいい言葉なのですね。
翡翠は最高に「福」を招く石。持っているとお金持ちになれるかも・・・・・!
写真の「琅玕(ろうかん)」は上も下も、私がこれまでに見た最高の品質の翡翠です。世界的なオークションに出品されたもので、そのプレビュー(下見会)で見たものです。元々の出所は、もしかしたら歴史に残る翡翠愛好家だった、清朝末期のあの皇后かも知れないと思ってしまうほどの美しさでした。